ほかにはない宗谷丘陵の自然(地形)を肌で感じてみる。
宗谷岬の南側に広がる宗谷丘陵は、日本最北の丘陵地帯。
起伏のある緑の大地がなだらかに続く特徴的な地形は、氷河期に形成されたもので、
明治期の山火事で森林が消えたことによって、その美しい姿があらわになりました。
丘陵には潮風のミネラルをたっぷり含んだ牧草で肉用牛を育む牧場や、
再生可能エネルギーである風力発電の日本最大級の施設もあり、
サスティナブルな環境と独特な景観をつくりだしています。
氷河期が生んだ美しき大地
宗谷丘陵の波状の地形が生まれたのは、今から約1〜2万年前。
地球最後の氷河期「ウルム氷河期」に、
土の凍結と融解が繰り返されることでできたことから「周氷河地形」と呼ばれ、
北海道遺産にも認定されています。
同様の地形は北海道の各所で見ることができますが、
宗谷丘陵が大きく異なるのは、その見た目にあります。
実は宗谷丘陵、明治の中頃まではうっそうとした森林が生い茂っていたのです。
ところが山火事が相次いだことで、地形がむき出しに。
その後、風が強く、気温の低い丘陵に背の低い植物しか育たなかったため、
現在のような独特な景色がつくられていったのです。
宗谷丘陵の波状の地形が生まれたのは、今から約1〜2万年前。地球最後の氷河期「ウルム氷河期」に、土の凍結と融解が繰り返されることでできたことから「周氷河地形」と呼ばれ、北海道遺産にも認定されています。同様の地形は北海道の各所で見ることができますが、宗谷丘陵が大きく異なるのは、その見た目にあります。実は宗谷丘陵、明治の中頃まではうっそうとした森林が生い茂っていたのです。ところが山火事が相次いだことで、地形がむき出しに。その後、風が強く、気温の低い丘陵に背の低い植物しか育たなかったため、現在のような独特な景色がつくられていったのです。
ブランド牛を育む牧草地帯
丘陵には「宗谷岬牧場」があり、同牧場では総面積2,000ha以上もの大地を牧草地として活用。
黒牛や和牛、ホルスタインを飼育し、放牧期には牛たちが草原を闊歩する牧歌的な風景が広がります。
潮風によって運ばれるミネラルを含んだ牧草を食べ、
ストレスなく育った宗谷黒牛は濃厚な赤身と淡泊な脂肪の上質な肉質を誇り、「稚内ブランド」にも認定されています。
丘陵には「宗谷岬牧場」があり、同牧場では総面積2,000ha以上もの大地を牧草地として活用。黒牛や和牛、ホルスタインを飼育し、放牧期には牛たちが草原を闊歩する牧歌的な風景が広がります。潮風によって運ばれるミネラルを含んだ牧草を食べ、ストレスなく育った宗谷黒牛は濃厚な赤身と淡泊な脂肪の上質な肉質を誇り、「稚内ブランド」にも認定されています。
風車が回る独創的な風景
宗谷岬周辺は一年を通しての平均風速が7.5mを超える風が強いエリアで、宗谷丘陵には、
その風を再生可能エネルギーとして活用する「宗谷岬ウインドファーム」も設置されています。
稚内市の年間消費電力の約6割に相当する5万7,000kWhもの総出力を誇る国内最大規模の風力発電施設で、
大きなブレードが回る57基もの風車が尾根上に点在する光景は宗谷丘陵の絶景ポイントの一つになっています。
宗谷丘陵を巡る際は観光バスも便利ですが、フットパスコースが完備されているので、
景色を楽しみながらウォーキングを楽しむのもおすすめです。
宗谷岬周辺は一年を通しての平均風速が7.5mを超える風が強いエリアで、宗谷丘陵には、その風を再生可能エネルギーとして活用する「宗谷岬ウインドファーム」も設置されています。稚内市の年間消費電力の約6割に相当する5万7,000kWhもの総出力を誇る国内最大規模の風力発電施設で、大きなブレードが回る57基もの風車が尾根上に点在する光景は宗谷丘陵の絶景ポイントの一つになっています。宗谷丘陵を巡る際は観光バスも便利ですが、フットパスコースが完備されているので、景色を楽しみながらウォーキングを楽しむのもおすすめです。
- TOPICS
- 宗谷丘陵の周氷河地形 今から約1万年に、土の凍結と融解が繰り返されることでできた、なだらかな波のようにうねる地形で、2004年に北海道遺産に指定されています。
- 宗谷丘陵展望休憩施設
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- JR稚内駅からクルマで約45分
- 宗谷岬から歩いて約15分
〈営業期間〉4月29日~11月3日、9:00~17:00(6~9月は~19:00)